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「う……ここは……？」

僕はゆっくり目を開いた。

「あ、起きた」

小さな驚きを隠す事なく幼い声が

覚醒したばかりの僕を突く。

自然とその声の方に目を遣ると……

瞳孔の細い獰猛なその碧玉。

爬虫類のようなキメの細かい鱗に覆われた小さな生物。

架空上の生物であるそれは　ードラゴンー　と呼ばれているモノだ。

「うわぁぁぁぁ！？」

見た事も無い生物に驚愕を露にし、

体を起こし、草影に身を潜める。

「大丈夫？」

「わわわわ……き、キミは？」

敵意が無い事を確認できた僕は恐る恐る

そう尋ねていた。

「僕？　僕はメイズっていうの♪　貴方は？」

「ぼ、僕は……シオって言うんだ」

「シオ？　よろしくね♪」

その言葉の意味も分からぬまま、

仔竜メイズは僕の肩に乗る。



ーキミは選ばれたんだ。だから、案内するよー



そう……零して

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